|
< 第32期名人戦七番勝負第2局 観戦記 > 真夏が戻った2007年10月12日 事故の影響でちょっと遅れたものの、中央線「あずさ」の旅は山好きにとってわくわくする。甲府盆地に入ると急に視界が開け、しばらくして左にごつごつした南アルプス甲斐駒ケ岳、右にゆったりしたすそ野の八ケ岳連峰がとび込んでくる。やがて諏訪湖を北上し、姿の美しい北アルプス常念岳が見えるともう松本だ。ここのホテルブエナビスタが名人戦第2局の会場である。
わくわくするといえば名人戦の内容だ。第1局は名人が大胆な大模様作戦に出て、中央をまとめきった。「石上栽華」(石の上に花をうえる)は最近の名人が好んで色紙などに書くことばだが、盤上に大輪の花を咲かせたかのよう。さて第2局はどうなるか。 19日の松本は真夏が戻ったと思わせる暑さだった。対局室は当然冷房が利いている。しかし開始早々、冷気に敏感な挑戦者の要望で冷房は切られた。昔だったら、一方が寒いといえば、もう一方は暑いと主張して譲らず、設営関係者をこまらせたものだが、いまのトップ棋士はそんなことで争わない。意地を張るのは盤上だけだ。 挑戦者の黒、名人の白で最も多いのが黒5までの布陣。続いて白8とコスむコースは昨年の名人戦にも現れた。今回の名人は白6のカカリ。 黒7から白12まで、昭和40年代の大流行定石があっという間にできた。ここからしばらくは上辺での主導権争いが続くことになる。 名人は上着を脱ぎ、戦闘態勢。 (春秋子) |
ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
囲碁の本
囲碁関連グッズ
どらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |