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< 第32期名人戦七番勝負第2局 観戦記 > 求めない2007年10月12日 白30とツメる調子で黒31と補う。しかしこのあたり一帯の黒石は手数をかけたわりにはまだ薄く、彦坂解説者の判定はやや白おもしろしだった。挑戦者も「少し遅れたかと思った」と語る。
白32までが1日目午前中の進行。黒33といったんは動いて本格的な戦いが始まった。黒35は当然の変化策。黒Aとまともに逃げ出すのは白Bと応じられ、白の厚い上方に向かわねばならず、苦しすぎる。 名人戦初めての松本対局とあって、多くのファンが中野寛也九段による大盤解説会につめかけた。その中に駒ケ根市在住の詩人で墨彩画家の加島祥造さんがいた。ライバルの中野孝次さんが亡くなってからは、ひとりで碁を並べてばかりという。加島さんの評判の近著が『求めない』。白38は求めないそのものだなと思った。結果を性急に求めず、あくまでも厚いまま押し通そうとする態度だ。 彦坂「名人らしい落ちつきですが、参考図の白1とツメたい気もします。黒2と動かれても白5までのトビ合いになれば上方の厚みが働きそう。黒2でaなら、白b、黒c、白d、黒e、白fと戦う要領です」 (春秋子) |
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