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< 第32期名人戦七番勝負第2局 観戦記 > 手順の妙2007年10月12日 長野県とくに松本で碁が盛んなのは、文化的環境が整っているからだろう。たとえば松本大学は碁が正課に組み込まれ、単位が取れる。全大学がならえば若者の碁離れなんて吹きとぶはずだ。その松本大学のキャンパスには石の碁盤が設置されている。碁石は自然石。19路ではなく13路盤なのは、時間がかからないようにとの教育的配慮か。
名人ならではの堂々たる白38に驚きの声をあげた検討陣、こんどは挑戦者の黒39、41に舌を巻いた。絶妙の手順という。黒39で単に41と三々に入るのは、白AからオサえられてもBとグズまれても、白地を少しけずるだけだ。ところが黒39、白40の交換があると、黒41に白42とサガらねばならず、黒47までの立派な生きが確保される。 白42で参考図の白1、3と出切るのは黒4とツガれ、aのワタリとbの逃げを見合いにされて白の大損だ。▲の働きが分かっていただけよう。 さて、白の着手が難しい。解説会場では次の一手クイズが行われ、中野九段はヒントとしてC、D、Eの3点をあげた。いずれも右側の厚みを利用して黒陣を大きく荒らすか、下辺中央の黒2子にプレッシャーをかける意図だ。読者の予想はいかが? 名人の長考を察した挑戦者、席をはずしてしばらく戻らなかった。 (春秋子) |
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