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< 第32期名人戦七番勝負第2局 観戦記 > 高尾流ではない2007年10月12日 左下の分かれは致命傷とまではいかないにしても、名人のいう通り白の作戦失敗だった。厚みを活用してじりじりと追い込む名人の得意技は封じられ、黒の方が何かと厚い状況だ。
黒73、好手。白からAとケイマされるのとの差である。白Bとハネれば黒Cと切り違えて決める意図だろう。 名人は先手がほしい。そこで白74で間に合わせ、76、78と「地」で行くことにした。少々形勢が悪くてもじたばたせず、あくまでも厚みで押し通す名人の流儀ではないが、ほかに打ちようもなかったのである。 「白76、黒77の交換は得とは思えない。76で参考図の白1とカケたらどうだったか」と検討陣の声。続いて黒aのハイなら白bとノビ、右下方面からの厚みに地がついて白相当だ。しかしすぐ、黒2から4と戻られて打つ手がないと否定され、立ち消えになった。黒cのハネ出しとdやeの切りを同時には防げず、確かに打つ手がない。 白78は大きい。左側が囲った黒地ならより効果的だが、これほど固くなったいまは相手にしてもらえない。といって黒Dとツケられるのもつらすぎる。 黒79は手厚い好点。白80から82と走って午後5時半を迎え、挑戦者が封じ手を書き込んで1日目を終えた。 (春秋子) |
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