現在位置:asahi.com>囲碁>名人戦観戦記> 記事

< 第32期名人戦七番勝負第2局 観戦記 >
黒張栩  挑戦者   対   白高尾紳路  名人

解説者の提案

2007年10月12日

 白2は本手だ。これを省くと黒A、白16、黒Bと動いて、2子まで助けられてしまう。しかし本手では流れを変えられないので、局面の打開をはかるためにも荒わざに訴えたいと解説者はいう。

打ち手再生 別ウインドウで開きます | 使い方

棋譜

 それが参考図の白1のノゾキである。黒2と受けるくらいだから白3から5と出て7とマゲる。黒8、10には白11とノビ切って、白aやbが楽しみだ。

 彦坂「必ずしもこうなるとは限らないけれど、一つのチャンスだったかも知れません。上辺一帯が厚くなれば、譜の黒A、白16、黒Bは、白Cから出切られて生還できず、黒も難しかった」

 図の白1に黒5とツゲば、白cの切りには黒dと受けなくてはならず、黒地を大きく減らして勝負の範囲内だろう。

 白2の本手に費やしたのは11分。勝負どころと見て、とことん考えてもよかったのではないか。

 挑戦者はソツがない。読者の興味をそぐようで申しわけないが、黒3と押して勝利確定である。白4から決めて14までの進行は、図と比べて黒地のつき方が大きく違い、もはや立て直し不能だ。名人の形勢判断にズレがあったというのが記者の推測である。

(春秋子)

[次の譜へ]

このページのトップに戻る