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黒張栩  挑戦者   対   白高尾紳路  名人

差が開く

2007年10月12日

 「白22はひどかった。黒25とハネられて打つ手がない。はしの方、たとえばAにオサえておけばもうすこし細かかった」と名人。細かいとは盤面10目をわずかに切るくらいか。

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棋譜

 黒25とハネられたまま昼食休憩に入った。まずい食事だったと思う。やることがないのだ。参考図の白1に切りたいという腕自慢の読者がおられるかもしれない。もちろん、挑戦者はしっかりと対策を立ててある。すなわち黒2のノビが最強。白3には黒4を用意してある。白5以下と取り込んで大もうけに見えるけれど、話はこれだけでは終わらない。黒12が痛烈無比。白が切りを防いでも黒に眼形を奪われて生きるスペースがなく、外側に逃げるのも絶望だ。

 図のコースを選んで投げ場を求めるとの予想もあったが、再開してすぐ、名人は白26とアテて黒27のカケツギを譲った。打つ手がなく、やむを得ないとしてもつらい。26の考慮時間は25分。負けを自分にいい聞かせ、心をしずめるのが大部分だったのではないか。

(春秋子)

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