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第32期名人戦七番勝負第2局

【9月19、20日 ホテルブエナビスタ(長野県松本市)】
黒 張栩 碁聖   対   白 高尾紳路 名人

  1日目 | 2日目

写真 封じ手に署名をする立会人の岩田達明九段
写真 大盤解説をする青葉四段(左)と中野九段(右)
写真 松本大学中庭にある石の碁盤で一局
写真 1日目の昼食は、高尾名人、張挑戦者ともすきやき重を、それぞれ別室で食べた
写真 先番の張挑戦者が第一着を右上小目に打ち下ろした
写真 「記憶に残る対局をしたい」と笑顔で語る高尾名人=9月18日
写真 「厳しいスタートになったが、頑張りたい」と決意表明をする張挑戦者=9月18日
写真 前夜祭に出席した対局者とプロ棋士のみなさん=9月18日
写真 碁盤の検分をする高尾名人(左)と張挑戦者(右)=9月18日

張碁聖が83手目を封じる

 長野県松本市のホテルブエナビスタで19日始まった第32期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局は、同日午後5時30分、先番の張栩碁聖(27)が83手目を封じて1日目を終えた。20日午前9時から打ち継がれ、同日中に決着する。持ち時間各8時間のうち、消費時間は張挑戦者3時間18分、高尾紳路名人(30)は4時間12分。

2007年09月19日17時53分

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中野九段「黒が持ち直した」

 ホテル2階で開かれている大盤解説会は、左辺で黒75までとなった午後4時50分に終わった。青葉四段に形勢と今後の焦点を問われて、中野九段は「明らかに黒が持ち直したと思う」と断言。

 「上辺の黒25は重い手で、将来敗着になりかねなかったが、左辺から上辺にかけての黒が厚くなったので大丈夫だろう。今後の焦点は右辺から中央にかけた白模様のまとまり方。黒は弱い石がなくなったので、あとは白模様をどれだけ消せるか、白からいうと白模様をどれほど多くまとめられるかが勝負を分けるだろう。形勢は微細ながら、やや黒がいいかという感じだ」

2007年09月19日17時11分

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「次の一手」正解3人 中野九段「素直じゃない」

 ホテル2階で開かれている大盤解説会。黒47が打たれた局面で、「次の一手」の出題となった。解説の中野九段が「確率の高い手」として示したのは、左下すみ黒3の右ツケか、3から右上方大ゲイマ、下辺右からの黒二子へのハサミなど。

 ところが、約1時間後に打たれた高尾名人の白48は、黒3の下ツケ。中野九段の予想にない一手だ。中野九段は「ぼくは気がつかなかったなあ。これはかなり工夫された、ひねった手です。素直じゃない。第一に浮かぶのは、3の右ツケなんですがねえ」。

 ところで、「次の一手」の正解者は3人だけ。うち1人は二十代とおぼしき女性だった。一番多かったのは中野九段推奨の右ツケだった。

2007年09月19日16時48分

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中野九段と青葉四段が大盤解説

 ホテル内では午後2時30分から、中野寛也九段と青葉かおり四段による大盤解説会が開かれている。両解説者は参加者からの質問に答えたり、わかりやすく解説を展開し、囲碁愛好家80人ほどが、2人の解説に熱心に耳を傾けていた。

2007年09月19日16時16分

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松本大学の中庭に石の碁盤

 松本市郊外にある私立松本大学(中野和朗学長)キャンパスに石製の碁盤があるときいたので、出かけて確かめた。市中心部からタクシーで5分走ると松本市新村のキャンパスだ。

 受付で問い合わせると、中庭の藤棚の脇にあるとのこと。1分でたどり着いた。自然石の上に御影石の碁盤が埋めこまれている。13路盤で、碁石は黒白ともに片面が扁平な中国製。碁石は、いすに当たる二つの石の中に、穴がくりぬいてあって、ここに容器ごと入れてあった。

 大学はまだ夏休暇中だ。体育館で卓球をしていた男子学生3人に、対局者のにわかモデルを頼んだところ、3人とも石の碁盤があることを知らなかった。「まあ、とにかく互い違いに石を置いてくれないか」と頼むと、一人がすらすらと並べたではないか。それが写真で紹介したもの。ムムッ、とても初心者とは思えない布石ではないか。さすが県内で一番囲碁が盛んな土地柄だけのことはあるな、と感心したことである。

 なお、信州旅行の途次、立ち寄って確かめたいという愛棋家のために、松本大学の電話番号を。0263・48・7200。住所は〒390・1295 長野県松本市新村2095・1。

2007年09月19日15時38分

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対局再開

 午後1時に昼食休憩を終えて対局が再開した。張挑戦者の33手目は14の十六。

2007年09月19日13時03分

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自然体の名人、機略の挑戦者

 序盤の展開について彦坂直人九段は「挑戦者が工夫した機略のある手を繰り出すのに対し、名人は自然体で応じている。右上の黒15コスミツケから予想にない、興味深い展開になっている」と語った。

 黒15では普通白6へのツケノビだが、これでは黒がややよくないらしい。そこで挑戦者はコスミツケという、「面白い工夫した手」(彦坂九段)に出たようだ。

 上辺白24までは予想された経過だが、黒25にまた控え室では驚きの声が上がった。普通はカケツギなのだが、彦坂九段は「すごい手です。カケツギではもう間に合わないと感じた挑戦者が、すごく頑張った印象です。見た感じでは25は重い感じで、ちょっと怖い気もする。将来白からパンチが飛んでくるのではないか。黒も逆に右上の白を狙っているのですが…」。

2007年09月19日12時17分

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昼食休憩 再開は午後1時

 第32期囲碁名人戦七番勝負第2局1日目は、高尾名人の32手目までで昼食休憩に入った。持ち時間各8時間のうち、ここまでの消費時間は高尾名人が1時間26分、張碁聖が1時間34分。再開は午後1時。

2007年09月19日12時10分

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中野寛也九段らが指導碁

 午前10時から、ホテル二階の大盤解説会場で指導碁が始まった。中野寛也九段、青葉かおり四段ら3人の棋士が六面打ちなどで指導。なかには神奈川県から駆けつけた熱心な愛好者もいた。

 品のいいおしゃれで知られる青葉四段は、昨晩の前夜祭では薄いベージュに黒のふちどりというシックな装いだったが、今朝は一転、グレーのバルーン型スカートに、白いレースの襟フリルつき黄色の半袖ニット、襟元には真珠のネックレスというフェミニンな若奥様スタイル。

 終始笑顔をたやさず、丁寧に指導していた。

2007年09月19日12時03分

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名人連勝か、挑戦者追いつくか 囲碁名人戦第2局始まる

 高尾紳路名人(30)に張栩碁聖(27)が挑戦している第32期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局が19日午前9時、長野県松本市のホテルブエナビスタで始まった。第1局を制した高尾名人が連勝するか、張挑戦者が追いつくか、注目の一局だ。

 張挑戦者の先番。対局は持ち時間各8時間の2日制で、20日夜に終局する見通し。同市の市制100周年を記念した対局だ。

2007年09月19日09時13分

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「挑戦者勝てば七番まで」 棋士らが展開予想

 前夜祭では、主役の2人が退場したあと、恒例の棋士による「予想の展開」披露があった。

 まずNHK解説の山城宏九段は「第2局に高尾名人が勝てば、そのままズルズルといくかもしれない。張挑戦者が勝てば七番までいくかもしれない」と予想。

 立会人の岩田達明九段は「私は立場がありますからねえ、まあ、ファンの皆さんが喜ばれるようになればいいんでしょうかねえ」と、微妙な言い回し。

 朝日新聞解説の彦坂直人九段は「ファンと一緒です。7局まで4勝3敗です」と期待。

 大盤解説の中野寛也九段は、ずばりこう読んだ。「あす名人が勝てば相当有利なので、押し切ると思う。挑戦者が勝って1勝1敗となれば、最終的に挑戦者が勝つような気がする」

2007年09月18日

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対照的なスピーチ

 会場となるホテルで18日午後6時、前夜祭が開かれ、地元の関係者や囲碁ファンら約130人が集まった。

 あいさつに立った張挑戦者は「苦しいスタートで始まりましたが、最高の舞台で戦えるのは最高に幸せです。明日からはいい戦いになるよう、一生懸命頑張ります」。

 高尾名人は「松本に来たのは今回が2度目です。最初は中学の修学旅行だったので、14歳でした。既に入段していましたが、こういう形でもう一回訪れることになるとは思ってもみませんでした」とあいさつ。「昔の思い出は松本城に行った記憶しかありません。今度は、松本でいいい碁を打ったなと、そういう記憶に残るような碁を打ちたいと思っています」

 広島での第1局の前夜祭でも、張挑戦者は「最高の舞台」という言葉を使って簡潔にスピーチ。高尾名人は「ホテルから近い平和公園と原爆ドームを見学し、ここでこうして対局室で碁が打てる幸せを実感した」と、「ご当地」のネタを織り込んだオリジナル色の強い内容だった。

 両者のスピーチは「簡潔ストレート」対「ご当地変化球」のようである。

2007年09月18日

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なごやかに対局室検分

 第32期囲碁名人戦第2局を翌日に控えた18日夕、会場となる長野県松本市のホテルブエナビスタで、高尾紳路名人と張栩碁聖による対局室検分がおこなわれた。

 高尾名人、張碁聖ともに終始なごやかなムードで対局前日のチェックを終えた。

2007年09月18日

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名人戦七番勝負第2局、19日から長野・松本市で

 高尾紳路名人(30)に張栩碁聖(27)が挑戦している第32期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局が19日、長野県松本市のホテルブエナビスタで始まる。

 対局は2日制。張碁聖の先番で午前9時開始、20日夜までに決着する。立会人は岩田達明九段。第1局は先番の高尾名人が先勝している。

2007年09月18日

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