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第32期名人戦七番勝負第2局

【9月19、20日 ホテルブエナビスタ(長野県松本市)】
黒 張栩 碁聖   対   白 高尾紳路 名人

  1日目 | 2日目

写真 2局目を勝利して笑顔の張挑戦者
写真 苦笑いの高尾名人
写真 「見応えあった」と立会人の岩田達明九段
写真 大盤解説会で中野九段(右)は「左下の攻防がポイントだったのでは」。左は青葉四段
写真 2日目の昼食は両対局者とも「天ぷら蕎麦御膳」
写真 立ち見も大勢でている山森五段(左)の指導碁
写真 真剣な面持ちの中野九段
写真 6人を相手に指導碁をする青葉四段
写真 封じ手の15の七に丸印が書かれている棋譜と開封された封筒
写真 封じ手を打ち下ろす張挑戦者

終局後に大盤解説会 多数が聴き入る

 ホテル2階で午後2時半から大盤解説会が始まった。昨日に引き続き中野寛也九段の解説と、青葉かおり四段の聞き手というコンビ。

 開始前に終局を迎えていたが、大勢の参加者で席は埋まり、熱心に聴き入っていた。

 中野九段は「左下の攻防が鍵だったと思う。名人には他にも打つ手があったようにも思う」と解説していた。

2007年09月20日15時18分

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張挑戦者「自信なかった」 名人「少し甘かった」

 終局後、主に左下の黒模様の消し方を中心に20分ほどの感想戦があった。「序盤は少し遅れた感じがした。右上はいい勝負かもしれないが、自信はなかった」と張挑戦者。「左下の折衝でちょっと得したと思った。左下が一段落した段階で、これならヨセ勝負、少しだけいいかと。2日目も小ヨセでちょっと得した気がして、まあよかった」

 高尾名人は「序盤の形勢は、これで一局の碁かと。左下の下ツケからの折衝は、頭の中では『いけるかな』と考えていたのだが、実際に並べ終わってみると、ちょっと悪いという結果になってしまった。2日目は、もう少し細かくしなければいけなかったのだが、昼休憩前後の右中央から右辺の攻防が少し甘く、押し切られてしまった」

2007年09月20日15時18分

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張挑戦者が勝ち、タイに

 長野県松本市のホテルブエナビスタで打たれていた第32期囲碁名人戦七番勝負第2局は、20日午後2時22分、挑戦者の張栩碁聖が187手で、高尾紳路名人に黒番中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。持ち時間各8時間のうち、残り時間は高尾名人1時間7分、張挑戦者3時間7分。第3局は26、27の両日、仙台市の茶寮宗園で。

2007年09月20日14時43分

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岩田立会人「見応えのある一局」

 第2局の立会人を務めた岩田達明九段に小ヨセに入った本局の感想を聞いた。「互いの持ち味が出た好局でした。中盤までは難しい碁で、高尾名人がどこかでちょっとしくじったようです。内容的には名人の手厚さも発揮された面白い碁で、見応えがありました」

 岩田九段は大正15年生まれの81歳。先週の14日段階では勝率7割6分2厘で、日本棋院全棋士の堂々4位につけていた。今夏の本因坊リーグ入りを争う予選では、最終予選まで進出。準決勝で井山裕太七段に敗れたものの、大正生まれとは思えぬ活躍ぶりである。

 好調と健康の秘訣を問うと、「とくに好調というわけではないのです。(勝ちを)拾った碁ばかりでしてね、勝率がいいといっても予選のランクが下がってましてねえ、数字が紹介されるのはむしろ恥ずかしいんです。毎年初めに、『今年は打てるかなあ、まあ、ボチボチやろうか』と大変心許ないんです。ですが、手合がいいんですかね。手合があると2週間先まで、体調を整えるために節制しますでしょ。それがいいのでしょうね」

2007年09月20日14時33分

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対局再開

 午後1時に昼食休憩を終えて対局が再開した。高尾名人の126手目は15の十二。

2007年09月20日13時02分

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昼食休憩 再開は午後1時

 第32期囲碁名人戦七番勝負第2局2日目は、張挑戦者の125手目までで昼食休憩に入った。持ち時間各8時間のうち、ここまでの消費時間は高尾名人が6時間22分、張碁聖が4時間2分。再開は午後1時。

2007年09月20日12時17分

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烏鷺(うろ)の戦い

 囲碁の異称に「烏鷺」という言葉がある。碁石の黒白をそれぞれ「烏」と「鷺」に例えた言い方だ。今回の名人戦第2局の舞台、ここ松本には国宝にも指定されている松本城がある。この城は別名「深志城(ふかしじょう)」と呼ばれているが、その漆黒の様相から「烏城(からすじょう)」 と呼ぶ地元の人もいる。

今回の烏鷺の戦いを制するのは、この烏城に見守られた「烏」黒番、張挑戦者か、はたまた「白鷺」白番、高尾名人だろうか。

 対局はまもなく昼食休憩に入る。

2007年09月20日12時05分

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「挑戦者が優勢」彦坂九段

 張挑戦者の封じ手黒83は右辺の薄みを補いつつ、白への攻めもみた手。名人は白84と備えた。挑戦者は黒95と地をかせぎながら、白への寄りつきをはかる。主導権を黒が握る中、白がどう反撃に出るかが注目されたが、名人は手堅く白102と右下を囲った。ここからヨセ勝負へと進む。

 右辺で黒が119とツケた時点で、彦坂直人九段は「挑戦者のほぼ優勢がはっきりしてきた」と分析。

 「1日目で既に黒がやや優勢だったと思う。白は勝負手を繰り出すチャンスがいくつかあった。にもかかわらず、名人は紛れを求める手段に出なかった。それで徐々に黒の優勢がはっきりしてきた。黒の危ない石がなくなったので、もう紛れる要素は少ないのではないか」

2007年09月20日11時50分

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盤を見下ろす特設カメラ

 対局室の盤の真上にはテレビ中継用のカメラが設置されている。カメラを固定するために木材を搬入して梁を作っているのだが、使われている木材は約5メートルの長さにもなり、エレベーターでは運べない。今回のように、ホテルの5階に対局室があるような場合は、クレーンで吊り上げて搬入するそうだ。

 作るのは、毎回会場側にお願いしているそうだが、テレビ関係者は、「今回のは出来がいい。次回以降の参考になる」と好評価だった。

2007年09月20日11時02分

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ラッキーカラーは黄色?

 午前10時から、ホテル2階の大盤解説場で指導碁が始まった。昨日と同様、中野寛也九段ら3人のプロによる5、6面打ち。

 ファッションが注目の青葉かおり四段はこの朝、薄い黄色の丸首ワンピース姿で現れた。同色のベルト風の縫い込みがアクセントで、真珠のネックレスが揺れている。前夜祭のシックな雰囲気、昨日のフェミニンな印象についで、3日目はプレーンな装いといえよう。

 昨日も上着は薄い上品な黄色のニットだった。名前からブルー好みと連想しやすいが、意外にもラッキーカラーは黄色なのか? それとも、実りの秋に合わせた配色なのか。

2007年09月20日10時53分

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昨夜、名人はステーキ

 1日目が終わったあとの夕食は、両対局者とも別々にとった。

 高尾名人は名人戦スタッフ一人とともに松本市内でステーキを食べたという。この日の昼食は「すきやき重」だったので、高尾名人は昼、夜ともに肉料理にしたということだ。 一方、張挑戦者は一人で松本市内へ出かけたようだ。18日の前夜祭後も一人でそばを食べに外に出ていたので、2日続けて蕎麦店へ出かけていたのかもしれない。

 松本の囲碁ファンの中には、偶然2人に遭遇したラッキーな方もいたのではないだろうか。

2007年09月20日10時45分

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中野九段「黒の流れがよい」

 封じ手から、白が左辺でハネノビたところまでの局面について、中野寛也九段は「黒の流れがやや良いと感じる。昨日の左下の折衝から、先手を取って黒が打ちやすくなったのではないか。二日目、封じ手からの展開は相場の流れだ」。

 とはいえ、左辺の白ハネノビは手厚い逆ヨセで地もデカイ。今後の焦点について「大ヨセに入りかけている局面。上辺右の白一団の帰趨のめどがつけば、形勢は次第にはっきりしていくだろう」。

2007年09月20日10時07分

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封じ手を開封 2日目始まる

 第32期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局は20日、長野県松本市のホテルブエナビスタで2日目を打ち継いだ。午前9時、高尾紳路名人(30)と挑戦者の張栩碁聖(27)が1日目の82手目までの手順を再現。立会人の岩田達明九段が封じ手を開封、黒番の張碁聖が83手目を右上に打ち下ろした。

 持ち時間各8時間のうち、1日目の消費時間は張挑戦者3時間18分、高尾名人は4時間12分。同日夜に決着する。

2007年09月20日09時10分

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