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< 第32期名人戦七番勝負第3局 観戦記 > 「磊々」の連想2007年10月26日 「茶寮宗園」は昨年4月、朝日オープン将棋選手権五番勝負で対局場として使われた。広大な庭に面した対局室には、滝の音がわずかに響く。
近くには、美しい渓谷「磊々(らいらい)峡」がある。様々な形状の岩に囲まれた狭い谷を、名取川が流れる。川の名称がまた、「名人取り」の地としてふさわしいではないか。 名人の師匠、藤沢秀行名誉棋聖は「磊磊」という言葉を好んで書く。その印象が強かったため、記者は、昨春初めてこの渓谷を訪れた時、高尾の名前を連想したものだ。まだ名人挑戦者にもなっていなかったので、いま目の前で対局しているのが不思議に思える。 左上黒35のコスミで上下対称形は崩れた。そういつまでも、外野を喜ばせる必要はない。 「黒37では参考図の1に打ち込みたかった」と名人の感想。黄解説者も「実戦でも悪いとは思いませんが、図は黒の戦える進行で、僕も黒1を選びたい」と語る。 挑戦者は白38のコスミから左上の生きをはかった。41、43と外側の黒が強固となったところで白44の備え。44を省けば、今度こそ打ち込みが厳しい。 (伊藤衆生) |
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