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< 第32期名人戦七番勝負第3局 観戦記 > 実戦詰碁2007年10月26日 「生きろ」と左上を黒75と利かしにきた場面。白76のオサエは理解できるとしても、白78のケイマとは、なんという頑張りだろう。プロの碁は、小さな利かしに反発することで、大きな戦いへと発展することが少なくないという。
隅の死活は、どうなっているのか。黒は79と飛び込む一手。白80から82とツケたところで、黒の選択肢は二つある。 一つは黒Aのハネ。白83のアテからコウになるが、白Bと出てこられる恐怖があるので、黒は外側に備えが必要。これはこれで複雑だ。 名人はもう一つの選択肢黒83を選ぶ。もし、次に白がCにアテたとすると、初級者にちょうどよい詰碁ができあがる。黒先白死、ヒントは素直にツガないことである。 黒83に対する白の正しい応手も2択。挑戦者が廃案にしたのが参考図の白1のサガリから5と生きる手順だ。検討陣はこの手順を予想しており、「白5と生きる前に譜の白Dと打ち込み、黒Eと換わってから白5と生きれば、もっと働いているのでは」という欲張った発言もあった。 「白1から5の生きはaの切りをみて大きな手です。でも実戦の白84のほうがもっといいと判断しました」と挑戦者。このあとの進行、一本道のようでいてそうではなかった。 (伊藤衆生) |
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