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< 第32期名人戦七番勝負第3局 観戦記 > 混乱の終盤2007年10月26日 名人は状況を認識していた。左上白14に黒はAとは受けられない。最後までコウを争うことができれば黒の半目勝ちになる。「最後まで」というのは1目のコウダテにさえ受けるという意味だ。
延々と続くコウ争いにドラマがあった。右上のコウダテを黒33、39の順番で打ったのが問題。白40と引かれ、名人はバチンとひざをたたく。この部分、コウダテはあと1回しか利かない。 ところが、その白40が混乱の原因になる。実戦黒67から白76までを参考図に並べてみよう。黒は1から7の好手で上辺を攻め取りにさせ、このあと黒コウ取りに白ツギとなった。黒はaと打てばb、cがいつでも利く。微細な終盤に、白は危ういコースを歩んでいた。 名人は左上のコウを黒81とツギ、挑戦者は4分を投じて左辺白82へ。以後は波乱なく白118で終局した。衝撃の結論は次の譜で。 (伊藤衆生) |