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< 第32期名人戦七番勝負第3局 観戦記 > 大きな2勝目2007年10月26日 【白1目半勝ち】318手完 終局は午後6時54分。挑戦者の張は、3度目となる高尾との七番勝負で初めてリードを奪った。
簡単な感想戦が終わった直後、大変なことが分かった。前回の譜の最後に触れた白282(5の七)が、実は敗着になっていたかもしれないという。 黄「参考図の黒1とノビて、白4に黒5の放り込みが妙手。黒9とアテて黒の逆転半目勝ちでした。白10で11とツグのは黒10で困ります」 白282の前に、312(14の十)、黒289(15の九)を交換しなければならなかった。それならば白半目勝ち。挑戦者の大きな手抜かりを名人は気づかず、大逆転は幻に終わった。 最後の最後まで内容の濃い攻防が続き、打つ者も見守る者も疲れ果てた一戦。両者の波長ががっちりかみ合うと、こんな白熱した戦いが見られるのだ。 (伊藤衆生) |
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