現在位置:asahi.com>囲碁>名人戦観戦記> 記事

< 第32期名人戦七番勝負第4局 観戦記 >
黒高尾紳路  名人   対   白 張栩  挑戦者

流れを変える

2007年11月16日

 名人は修善寺に訪れたのは初めてだという。到着すると、対局検分の前に温泉を楽しんだそう。「いいお湯で今までの疲れがすべて吹き飛びました。少し散歩もしたのですが、感激しましたね」

打ち手再生 別ウインドウで開きます | 使い方

棋譜

 第3局のあと、2人は別の棋戦で相まみえている。それも挑戦者が勝って、現在、名人は対張栩戦3連敗中なのだ。

 これまでの悪い流れを変えたい思いがにじむ白12のハネは、黒14とオサえてもらい、白16にツグのを期待している。白12、黒14の交換はあったほうがいいという名人の判断だ。

 相手の注文をはずしたい挑戦者は、7分の考慮で黒13と差し込んで、とがめに行った。

 ここで検討陣は参考図の白1とカケツぐのが最強と見ていた。黒2の切りには白23とかわすのも考えられるが、3とアテるのが厳しい。白25まで「いい勝負でしょうが、白が戦えるでしょう。黒は10で13にノビてしめつければ十分やれると思いますが、張さんは図の10を選ぶといっていましたね」と趙善津解説者。

 名人が用意していたのは、だれも予想していなかった白14のノビ。「なるほど、打たれてみれば当然。相手がオサえなかったのだから」と立会人の淡路修三九段。

 ノビ見た瞬間、挑戦者のぼやく声が聞こえた。

(内藤由起子)

[次の譜へ]

このページのトップに戻る