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< 第32期名人戦七番勝負第4局 観戦記 > 不思議な手順2007年11月16日 名人が白32のツケから36と地を取りにいったのは、相当めずらしい。
「高尾さんはこういうタイプじゃない。相手が張さんでなければツケなかったのでは。善悪を超え、相手を意識した打ち方としかいいようがないでしょう。嫌がることをやろうと考えるあたり、気持ちで追い込まれているのですかね」と趙善津解説者。 検討室では衛星放送司会の巻幡多栄子三段が、休憩中の記録係・向井梢恵初段に、「次の一手予想で勝負しよう」と誘っていた。この対決は、黒47までの着手を次々と的中させた巻幡三段が圧勝する。 趙解説者は「巻幡さん、これを当てるとはすごいなあ」と繰り返しつぶやきながら、手順を並べ返していた。実戦の進行が双方、あまりに不自然だったからだ。 まずは黒41。白40とトンだのだから、すぐ黒43にケイマするのが流れだ。続いて白44のケイマのとき、黒Aとツメるタイミングが生じる。白Bは仕方ないので、それから黒41にマガるのが自然。これなら実戦の白48にヒラかれなくてすむ。 白42にハネたタイミングで黒43とあおったのも変調だ。白は44で45とノビて反発するべきで、黒Cには白Dハネ、黒Eを決めてから白Fとハネれば白のやれる戦いになったはずだ。 白48のヒラキまで「だれが見ても、張さんが白だと思うね」と淡路立会人。片岡九段は「棋風をかえたか」。きょうの名人は、徹底して地で行く。 (内藤由起子) |
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