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黒張栩  挑戦者   対   白高尾紳路  名人

長考重なる

2007年11月16日

 対局前のインタビューで、「精いっぱい、力をすべて出し切るだけ」と話していた名人。いつもの持ち味とは逆の、しのぐ展開になっている。

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棋譜

 白72にツガれると、挑戦者の手が止まった。22分を投じて打たれたのは黒73のノゾキ。「気がつかないな。白74でダメがひとつ詰まる。どうしようというのか」と検討陣は最初、けげんそうだった。

 黒Aで白の出足を止めておけば白はBと守り、黒Cアテ、白Dツギ、黒Eカケツギのあと「白Fにもう一手かかるので、僕はこのほうがふつうかと思っていましたが。でも、このあとの実戦の進行は厚かったですね」と趙善津解説者。

 黒のノゾキに対して、名人も長考に沈む。23分かけて白74にツイだが、局後、「参考図の白1に切りは間に合わなかったかなあ」と名人。挑戦者は「切られるのが一番いやだったので、やってくるかと思った」。黒が2とツイでくれれば、それから白3とツナぐ。白9のアテから11と頭を出せば明らかに白がいいが、こうはうまくいかない。

 名人が心配したのは、黒2でaにアテる反発だった。

(内藤由起子)

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