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黒高尾紳路  名人   対   白張栩  挑戦者

真っ二つ

2007年11月23日

 昼食休憩再開後も、盤上のペースは変わらず速い。立会人の石井邦生九段は、「2日制七番勝負の1日目は、昔はもっとのんびりできたものなのに」といいながら朝から検討に熱中。初日、いちばん検討室が盛り上がったのが本譜の場面だ。

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棋譜

 白48に黒49は最も自然な対応。白50を決めて54までの整形も仕方ない。注目は黒55から57の構想だ。検討陣と対局者の判断が真っ二つに割れた。

 黒55では参考図の1と渡る一手との主張が検討陣。実利の大で、上辺黒に何の心配もなくなる。さらに左辺白が浮き上がり、格好の標的。攻防の要所ではないかという。

 名人はなにを恐れたか。それは白2の打ち込みだ。黒3には白4、6で右上黒が被告になる。

 坂井「黒55、57を見るまで図の黒1以外考えられませんでした。実戦も立派な行き方です」

 右辺は黒が序盤から力を入れていたところ。そこを大切にするのは素直で自然だ。

(松浦孝仁)

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