|
< 第32期名人戦七番勝負第5局 観戦記 > 名人の本心は?2007年11月23日 1日目午後、昨譜のあたりから、名人の着手に歯切れのよさがない。逆に挑戦者は得意の先行逃げきりのパターンを目指して快調だ。右下隅を先手でえぐり、白76で下辺の戸締まりも完了した。
白80で参考図の1ならどうなるか。検討室ではかなりの時間を割いた。名人の読みと一致していたのは白17まで。ただ、このままでは攻め合い黒負けなので、検討陣は黒14では15、白a、黒14と変化する一手と予想していた。続いて白bなら黒cでコウ。また、白cなら黒bでセキになる。いずれも白が苦しく、やはり白1の抵抗は無理との結論に達した。 結論こそほとんど一緒だが名人は白17以降をもっと踏み込んで考えた。下辺黒を捨て石に黒22まで。下辺は白地になるけれど中央は真っ黒だ。 坂井「中央にどれだけ黒地ができるか分からない。実戦の白80、82は仕方ないでしょう」 そして黒83だ。これこそ1日目のハイライト。狙いは見たとおり、△をのみ込もうとしている。 「本当はこれで負けにしたのかもしれない」 名人が1日目でいちばん後悔した一手という。でも、うのみにしてはいけない。 (松浦孝仁) |
ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
囲碁の本
囲碁関連グッズ
どらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |