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< 第32期名人戦七番勝負第5局 観戦記 > 9分後には2007年11月23日 黒7が急所だった。これで昨譜の図の狙いは成立しない。封じ手の白10で11は黒10、白A、黒B、白C、黒Dで不発に終わる。やはり白は右上のハネツギを決める前に白8、黒9、白11を交換し、黒の出方をうかがっておきたかった。
「その通りですね。さすが坂井さんです」と、対局翌日の挑戦者。坂井秀至七段は名人戦解説初登板。しかも、解説の仕事を受けること自体珍しいという。2日間のほとんど検討室で過ごした。 右上白12は、黒15、白16、黒14が注文。実戦は黒13で拒否。勢い、黒29までの分かれになった。ここで白は30と転戦。狙いは右辺黒地への侵入と下辺黒3子の取り込みだ。名人は黒31を決めて35と囲う。白36にも黒37と手堅い。 坂井「右辺は黒地に確定しましたが白38で下辺黒がのみ込まれそう。このまま白地になると黒はコミが出せません」 黒35はEの一手と見ていた検討陣は、「名人位奪還か」と興奮気味。また、白38の地点に対しても絶賛の声。参考図の白1では黒2のコスミツケから簡単に形を整えられてしまう。黒6のあと白aには当然黒b。コウ材は黒が豊富だ。 9分後。名人の位にふさわしい一着が出る。 (松浦孝仁) |
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