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< 第32期名人戦七番勝負第6局 観戦記 > 名人の反省2007年12月07日 今シリーズ一番の名局と初めに書いたのは、検討陣をうならせる好手が多く、疑問手が極端に少なかったからである。
たとえば黒43。加藤解説者は「なるほどと思いました。これで黒Aとツメるのは白46にトバれ、妙味がないと見たのでしょう」という。 白はどうか。44と黒45の交換は利かしとして、問題は46、48だ。検討陣からとくに異論は出なかったが、名人は白46について、「頑張ったようで頑張ってない。参考図の白1から3と安定させればまあまあだった」と反省し、白48については、「46とツケた以上、仕方ないけれど、黒49にツガせるなんてあり得ない形だ。これでは勝てるわけないよね」と述べた。 白46が悪手かどうか。第三者は判定しにくい。ここは名人の了解を得て、局面を険しくした意味で疑問だったと書いておこう。 加藤「黒53の押しが気づきにくい、堂々たる一手でした。黒54と実利に手を出せば普通ですが、白53にマゲられると、黒B、白C、黒Dと備えなければならず、白Eと大場に回られて見通しが立ちません」 しかし黒53にかくされた挑戦者の真の意図を、検討陣はまだ理解していなかった。 白54。名人はいやでも実利で頑張らなくてはならない。 (春秋子) |
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