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< 第32期名人戦七番勝負第6局 観戦記 > 小事件2007年12月07日 黒83は87のサガリを見て、うまい手だ。しかし王銘エン立会人は黒87より下辺ツメの方が大きくはないかと首をかしげた。挑戦者はいう。
「87の逆ヨセ10目は大きいと思いますよ。参考図の黒1とツメるのは白2を先手で打たれてくやしい。白6と囲われると黒も結構大変でしょう」 午後5時半ちょうど、名人が白90を封じて1日目を終えた。消費時間の違いに注目していただこう。白がいかに右辺で苦労したか分かる。 2日目の再開のとき、ちょっとした事件があった。立会人が封じ手を読みあげる際、「5の十七です」と間違えたのだ。 「大失策です。はさみで開封することに気を取られ、つい間違えてしまいました。いい直そうと思ったのですが……」 名人は名人で、封じ手を一路書き違えたかと心配になったらしい。しかし碁けい紙には90のところが、マルではっきり書き込まれていた。 面白いことに、東京では5の十七、つまり白Aを予想する声が多かったという。黒Bに白90と引き、黒Cには白Dと囲って働き、白有望ではないか。さらに面白いことに、挑戦者の予想も白Aだった。 (春秋子) |
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