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< 第32期名人戦七番勝負第6局 観戦記 > 兵を引かず2007年12月07日 下辺右側に食い込んだ反動がきた。当然とはいえ白20が厳しい。白24とサガって隅は安泰。黒25には白26でこたえられるのが自慢だ。黒31を省くとどうなるかは初級者でも分かる。
午後の戦いに入ったところで主戦場から離れ、右上に目を向けていただこう。白Aのサガリが気になる。黒から打つ場合はBのハサミツケ。その出入りは17目と検討陣は計算していた。17目の特大級のヨセなんてどこにもありはしない。したがって白はすぐにでもAに回りたいという意見が多かった。いままでよく頑張って形勢は悪くない。数字を出すべき時機ではないか。名人も「白Aが正しい選択かもしれない」と語る。 しかし名人は兵を引かず、白32と追及する。「よく戦う人だ。ヤブヘビになるおそれもあるのですが」と王立会人は感嘆の様子。善戦者不敗(よく戦う者は敗れず)とは千年も前からある中国の囲碁格言である。蛇が出るか、それとも勝利への最短コースなのか。 なお、挑戦者にはちょっとした思い違いがあったという。参考図のすぐ黒1から5を決め、眼形の足しにするつもりだったのだが、白6の好手のあることに気づいた。黒7とさえぎっても白12まで、黒aの利きがなくなり、かえって眼形が失われる。 (春秋子) |
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