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黒張栩  挑戦者   対   白高尾紳路  名人

挑戦者自重

2007年12月07日

 よく戦う白32。本気で黒をとっちめるのではなく、攻めながら決まりをつけ、タイミングよく白Aの手止まりに回る腹だろう。ただし黒が少しでもすきを見せれば襲いかかって仕留めるまでだ。

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棋譜

 黒33から41と薄いながらも進出し、43が50分の長考の末に挑戦者があみ出した反撃である。加藤解説者はいう。

 「黒57で参考図の1とツグ手が成立したかどうかが大ポイントです。白2とツケる筋には黒3、5と生きる。白6と取り込んでも、黒7が利くのが大きく、9に回ってわずかに黒が厚いと見ます。しかし……」

 図の白2ではなく、aとコスミツけ、黒3に白5と取りかけにいくこわい変化がある。続いて黒b、白c、黒dと何がなんでも切って、大石同士の攻め合いだ。検討陣が待ったありで出した結論は黒の一手勝ちだった。

 「いや、そんな乱暴なことはやれません。実戦でも黒が悪いとは思ってなかったのですから」と挑戦者。

(春秋子)

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