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< 第32期名人戦七番勝負第6局 観戦記 > 勝利の道は一つ2007年12月07日 黒59までとしのいで中央にいくらか地がつきそうな雲行き。しかし白は貴重な先手をにぎっている。戦いは決着せず、形勢も不明のままだ。
名人の手が舞って白60、62。とたんに検討陣から「あれっ、まだ戦うのか」と驚きの声があがった。この思いは挑戦者も同じだったらしく、「意外というより、私の読みからちょっと抜けていた」と語る。 誰もが参考図の白1の17目の実利に手を出したくなるのではないか。すると黒は2以下を決め、8、10の囲いに回って、非常に細かく、黒がむしろ有望という。白5を手抜きして黒7とツケられても白の負けだろう。 いろいろな選択肢の中で、白の勝つ道は一つしかない。白60、62で名人はそれを必死にたぐりよせたのだ。黒63の切断には白64とツケ、66とノビる。黒67とコスミツけられてあぶなく見えるが、秒読みに追われながら白70の愚形の好手を用意していた。Aの切りを残したのが働きだ。 ぎりぎりまで引きつけて白78を占め、検討陣のつくる図は、ほとんどが白の半目勝ちを示すようになった。 (春秋子) |
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