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< 第32期名人戦七番勝負第7局 観戦記 > 因縁の対局場2007年12月21日 昨年の第4局、名人戦七番勝負史上最長の364手の激戦の末、当時の高尾挑戦者が半目勝ちしたのを覚えているだろうか。作り終わるまで両者とも勝ち負けが逆と思っていたといういわく付きのあの碁は、本局と同じ静岡県熱海市の「あたみ石亭」で打たれている。
対局室からは旅館自慢の庭が見えるが、前日の検分で挑戦者ははっきり「障子を閉めましょう」といった。去年は庭でさえずる鳥にさえ、敏感に反応していた挑戦者。遮断された環境を求めたのだろうか。 黒9の走りに名人は手を抜き白10とヒラいた。弱いところを守ってふつうに見えるが、「プロはうまいことをやろうと考えるので、だれでも打てそうな手を意外と気づかないものなんです」と蘇解説者。 白12のカカリに対して黒が13とトンだのには、蘇解説者が驚く。「張さんはからいタイプなので予想できなかったのですが、冷静な本手です」 さて白はどうするか。白Aのケイマでは黒Bにツケコされ、苦しそう。白Cの外ヅケは黒Dのハネ出しが怖いが、「参考図の黒2と妥協しても白どうかな」と挑戦者。白5から7では、白は得していないとの判断だ。 名人の選択は白14、16のツケ引き。続いて白18ヒラキが、大きな後悔となった。 (内藤由起子) |
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