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< 第32期名人戦七番勝負第7局 観戦記 > 決まらない2007年12月21日 「はっきり白勝ち」と検討陣が想定した図と大きく違ったのが真ん中のヨセ。「早いうちに白88のアテ、黒89ツギが決まると2目半違い、けっこう細かくなるのですが」と蘇解説者。白90のマガリも利きになるので、白がもっと中央で活躍できるのかと見ていたが、甘かった。
白80のツギは優勢を意識しているのか。Aのカケツギのほうが1目ちょっと得なのに。このあたりで検討陣はやっと、形勢に疑問を持ち始めた。柳九段は「なんで参考図の1にアテなかったのかな」。挑戦者は「黒2に切ることを一生懸命考えるけれど、受けるとしたら黒5ツギではなく9に切るつもりだった」。黒10までやはり黒がいい。 黒87は10目を超える大きさ。決勝点だった。挑戦者も「ここで勝ちを確信しました」という。 髪をかきむしり、「はー、ひどいなこりゃ」とひざをたたく名人。外では涙雨が降り始めていた。 (内藤由起子) |
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