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< 第32期名人戦最終予選2組決勝 >
  先手 ● 彦坂直人 九段     対   後手 ○ 山田規喜 九段

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棋譜
1〜19手

波乱の一局

 10月26日、日本棋院中部総本部。静かな夜だった理由は、名古屋の方なら想像がつく。プロ野球中日ドラゴンズの日本一への夢が破れた晩。これで一気に冬へと加速、といった風情だった。

 「細かいけれど白の勝ち。ぼくはお先に」

 終局の二、三十分前だったか。解説をお願いした山城宏九段はこう結論を出して家路についた。ドラゴンズも負け、彦坂直人も敗色濃厚では最後まで付き合う元気も出ない。

 終局後。ダメ詰めを終えて整地に移る。ところが盤上の示す結果に、2人とも目をギョロッとさせている。いったい何があったのだろう。

 実は終局間際に事件が起きていた。

 「あんな敗着、負け方は見たことない」

 と、何人かの棋士から感想を聞いた。関西棋院、山田規喜の、まさしく痛恨の一局だ。

 特異な才能の持ち主といわれる彦坂。左下黒Aを決めずに黒13と上辺に向かう。山田はじっくりした棋風で知られ、白16でB、黒C、白Dなどといった忙しい打ち方は好みではないらしい。

 彦坂は第27期以来2度目の、山田は初のリーグ入りを目指す。 [次の譜へ]

(松浦孝仁)

2006年12月22日


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