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< 第32期名人戦最終予選3組決勝 >
  先手 ● 黄翊祖 七段     対   後手 ○ 羽根直樹 九段

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棋譜
47〜65手

次の一手は?

 日本棋院中部総本部は3階が棋士対局室、2階が一般の対局室や事務室にあてられている。2階にはモニターテレビが置かれ、3階「祥雲の間」の本局が映し出される。早々と対局を終えた山城宏九段がテレビを見ながら首をかしげる。黒47は一路下が筋ではないかという。

 彦坂「黒47以下は黄くんが打ったのだからこんな相場かと思いましたが、白にすんなり中央に進出され、何もやっていないに等しい。山城説には敬服しました」

 参考図の黒1だ。白2なら黒3から5のトビ。白は一眼しかなく、しのぎに追われる状態。これなら互角以下ではなく、当初の積極策は成功していただろう。白2でうっかりaにツケると、黒4で終わりとなる。

 実戦は黒49で一眼を奪ったものの、白54と外側で一眼をつくられた。その差である。さらに白58、64と中央に石がきて、黒は全面的な主導権を手渡している。

 唯一の救いは黒59、61と最低限の実利を確保して、65と切ったことくらいか。

 ここで読者に問題を。白の次の一手を考えていただこう。目をつけるのはもちろん65の周辺。候補はA、B、Cの三つ。中の一つは最悪らしい。さて、筋のいいあなたは? このヒントにだまされてはいけません。 [次の譜へ]

(春秋子)

2006年12月29日


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