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< 第32期名人戦最終予選3組決勝 >
  先手 ● 黄翊祖 七段     対   後手 ○ 羽根直樹 九段

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棋譜

73コウ取る(57)、78同(70)、81同

148〜201手

不確定要素

 秒読みに追われながらも、羽根は最強を行く。黒51を利かそうとしたときの白52、54だ。隅のコウをおそれず、ストレートに取り込もうというのである。

 検討陣を悩ませた難解な場面。一つだけ変化を紹介しよう。黒61で参考図の黒1で間に合わせ、3と逆に取りに行ったらどうなるかである。なぜこうやらなかったのか、不審の声があがったが、白4を決め、6と攻め合いに訴えるのがいい。黒7には白8、10で一手勝ちと確かめられるはずだ。

 黄の黒61はノータイム。瞬間的に図が読めていたのだろう。

 白82までと取り切り、大きな実利を加えた。しかし黒も61と67でもうけているので、一方的な取引ではない。

 彦坂「ヨセに入って、双方に一つずつミスがありました。左下の黒85はAに引き、白86、黒91と抜く方が正しい。白88が残らない分だけ黒が得です。右辺白98はBとダメをつめるのがよかった」

 白100とトビ出し、断然白よしの評判だが、羽根は「右下が解決しない限り、何ともいえない」と否定した。不確定要素がいっぱい。秒読みもその一つだ。 [次の譜へ]

(春秋子)

2006年12月29日


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