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< 第32期名人戦最終予選3組決勝 >
  先手 ● 黄翊祖 七段     対   後手 ○ 羽根直樹 九段

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棋譜

25コウ取る(22の上)、28同(22)、31、34各同、35ツグ(7の右)、39コウ取る(22の上)、42同(22)、53、58、61各同、66同(19の左)、69同(19)、70二子取る(22)、83コウ取る(79)、86同(80)

201〜291手

突然の敗着

 右上を取り込み、上辺は白44以下の好手順で黒5子をもぎとった。羽根は着々と勝利への道を進む。ただし、盤上には不安材料が残っていた。右下黒55と手をつけられ、ここがどうなるかだ。

 いわゆる万年コウである。白は打ちようがなく、黒が63、65とダメをつめ、79とぶち込んでようやくコウになる。万年といっても、外ダメが少ないので立派なコウだ。

 黒87のとき、羽根は白88とコウを解消した。不確定要素が一つ消え、勝利が確定したはずだった。ところがもう一つの不安材料が残っていた。時間切迫である。

 白90が突然の敗着。彦坂解説者は「時間がなかった悲劇です」と、自分のことのようにくやしがった。黒91とぶち込まれ、最後のコウに勝てない。正解は参考図の白1。黒2には白3と用心し、黒6までとワタったとき、譜の白Aとツイで、白の2目半勝ちという。黒2で3のコウは、こんどは黒が勝てない。 [次の譜へ]

(春秋子)

2006年12月29日


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