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実力者並び 戦国の様相 石田・大矢・青葉の3氏が展望
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■高勝率の張が大本命――前名人の張王座が加わり、予選勝ち上がりは彦坂、三村両九段と、即復帰の黄七段。平均年齢は34.2歳で前期より2歳ほど上がりました。 石田 初参加はいないんだね。40代は3人で小林さんが一番上か。 青葉 10代から40代、各世代がバランスよくいるなという印象です。 大矢 いい顔ぶれですね。あれっ、名人経験者って2人だけなんだ。 ――優勝候補は? 石田 本命は張さん、対抗小林さん。坂井さんはダークホース的存在。 大矢 山下さんが本命で、対抗に坂井さんと山田さんでどうでしょう。 青葉 やはり張さん。続いて応援の意味をこめ坂井さんと彦坂さん。 ――張王座を本命視する声が強いですね。 石田 驚異的な勝率で大本命。打倒高尾には自分が行くしかないしね。 青葉 本因坊戦、名人戦と高尾さんが勝ち、3度目はどうなるんだろうという興味もあります。 大矢 僕は選ばなかった。リターンマッチがほとんどないんですよ。第3期の大竹英雄名誉碁聖までさかのぼる。 ■名人へ意欲強い山下――もう一人本命に挙がったのは山下棋聖です。 大矢 4期前の名人挑戦は1勝4敗で失敗。名人になりたいっていう思いは強いと思うんです。 青葉 年末年始にかかる王座戦、天元戦、棋聖戦で活躍してる気がします。相性がいいのかな。 石田 そのタイトル戦の時期と重なる前半戦、どう乗り切るかだね。 ■坂井が今回来るかも――坂井七段は3人全員が推しています。 青葉 3期目ですが、シード順が7位、5位、3位と上ってきた。徐々に力をつけて、今度は1位の番ですよ。 石田 シード上位のなかでは、スケジュール的にも余裕がある。 大矢 対戦成績では山下さん以外には悪くないんですよ。棋士年齢というのか、プロになってまだ6年で元気だよね。 ――小林九段は最近、棋聖挑戦を決めました。 石田 逆転勝ちがけっこうあって、これって小林さんらしい。いまノッてるからね。 青葉 私は、棋聖戦七番勝負を戦いながらは、たいへんではないかと。 ――今年の本因坊挑戦者の山田九段は? 大矢 関西総本部の後輩井山裕太君(17)の活躍が刺激になって、頑張らなければという気持ちが強いだろう。 石田 シード順も真ん中で、なにがなんでもという感じでもない。その気楽さが幸いするかも。 ――青葉さんと同じ中部総本部の彦坂九段は? 青葉 碁の勉強時間を増やしたのが好調の原因のようです。男らしくてすてきです。 石田 風貌(ふうぼう)からすると力碁にみえるが、けっこう変わった碁を打つよ。 ――名人4連覇の依田九段の名が出ません。 大矢 今年は半目負けが多い。これだけの人たちの争いだと大差の勝負にはならないからねえ。 石田 本因坊、名人、碁聖と三つの挑戦手合で張さんに負け、今リズムがちぐはぐしてる気はする。でも今年の成績は、けっこう勝ってるよね。 青葉 ここぞという大一番は本当に強い。高尾―依田の七番勝負も見てみたいです。 ――三村さんは今年のはじめ1勝7敗でした。 大矢 最近の連勝で星を戻した。何か変化があったのかな。 石田 自分のもっているものを容易に変えないタイプ。勝ち出すか負け出すか。 青葉 3年前のNHK杯優勝あたりから、ワンランク上の活躍をしている気がします。 ――即復帰の黄七段は? 大矢 片岡聡九段との予選準決勝も、羽根直樹九段との決勝も悪い碁を勝った。ツキがある。 石田 すぐのカムバックは大変なことだよ。前期、リーグを経験してたくましくなったんだね。 青葉 この復帰で、井山君と並ぶ次世代のホープという位置づけをはっきりさせたと思います。 ■プレーオフ決着か――リーグの展開、優勝ラインを予想すると。 石田 もつれるでしょうね。全勝、7勝1敗はなく、6勝2敗のプレーオフ決着とみます。 大矢 前期名人戦リーグや今年の本因坊戦リーグももつれた。戦国時代ですよね。プレーオフは必至でしょうね。 青葉 張さんが連勝して抜け出すか、それがなければ大混戦かな。 |
(朝日新聞朝刊 2006/11/24)
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