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黒黄 翊祖  七段   対   白三村智保  九段

これで白番?

2007年09月28日

 名人戦初期のころは、「陥落」決定戦といわれていたそうな。「僕が言って、残留決定戦と呼ぶようになったんだ。決勝戦を2位決定戦とはいわないのと同じでしょう」と石榑郁郎九段。

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棋譜

 4勝4敗と打ち分けなのに残留決定戦に臨まなくてはいけない不運は、32期の歴史で4回。3勝5敗、2勝5敗の負け越しで残留したケースは19人もいるのに。

 リーグ戦ではなかったニギリが行われ、黄の先番に決まった。

 カカりっぱなしの白6を横目に、左下で先陣争いが始まる。白18ではAが定石だが、黒に28とハサまれるのがあまりに絶好だ。苦肉の策で三村は白18とハイ、先手をとって20のツケにまわった。

 白26に対して、下辺はスソアキなので黒35とは受けにくい。6分の考慮で黄は黒27と割き、29と厳しくいった。しかし黒31とゆるめ33と切った姿は、まるで今、白26と切られたかのよう。「ここで黒番なら分かりますが、白34から36とたたかれてはひどすぎます」と解説の楊嘉源九段。

 黒には2回チャンスがあったという。ひとつは黒27のとき。知らんぷりして黒Bとヒラいてよかった。下辺は白Cなら黒Dで大したことないし、白35なら黒Eと出て、戦いは歓迎だ。

 もうひとつは黒29で31にブツカる手。それならば白26をひどい手にできた。続いて白29には黒Fと構えて、「地合いも負けていませんし、下辺も将来黒Dで止まります」と楊解説者。

(内藤由起子)

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