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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第1局 観戦記 > 堅く、堅く2008年01月18日 坂井は陳に1勝2敗。坂井が負け越している数少ない棋士のひとりが、陳だ。現在、盤面でいい勝負。ここまで優勢を築いたら、もう落とせない。坂井の足取りは、あくまでも慎重だ。
黒5のソイに白6と棒にツイだのには、検討室で「おー」と歓声があがった。「冷静ですねえ。Aにオサえるほうが5目くらい得ですが、中央の白が百%生きているわけではないのでまだ薄い。黒からBのノゾキが利くかどうかは大きな違いです」と今村解説者。 白30、32の捨て石も部分的には損だが、42ではっきり生きて、怖いものがなくなった。 黒61のスベリに手を抜き、白62と転じたのも正しい判断だ。参考図の1と受けて、黒6から左上をセキにされるのと比べ、実戦は1目以上白が得という。 白66でもC、黒A、白Dと捨て石を使うのがふつうだが、黒Eとは取らずFと躍り出され、コウにされるのを心配している。「実際はコウも怖がることはないのですが、坂井さんはなにしろ手堅い」と今村解説者。 一歩一歩、坂井はゴールに近づく。 (内藤由起子) |
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