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黒陳嘉鋭  九段   対   白坂井秀至  七段

坂井、白星発進

2008年01月18日

【白中押し勝ち】218手完

 午後9時57分、陳は「負けましたね。ひどいなあ」といって投げた。

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棋譜 199ツグ(174)

 最後は白210(3の八)のハネ出しに、陳が黒211と切って投げ場を求めた。白218(4の四)のあと黒Aで一手ヨセコウにはなるが、手になっては投了もやむなしだ。

 53歳の陳は、現行の名人戦としては、リーグ初参加最高齢記録を10歳も塗り替えている。リーグ初勝利は第2ラウンド以降に持ち越しとなった。

 「黒は43(16の四)、45(15の五)の出切りから、陳さんらしく力を出す態勢になったのに、その後、一本調子になりました。69(8の六)から攻め急いで、かえって攻められなくなってしまいました」と今村解説者。

 優勢を築いたあと、坂井の揺るがぬ打ち回しが光る一局だった。「いいとは思っていたけれど、勝ちきるまではたいへん。優勢と思っているので何かと怖いのですよ」と、坂井は振り返った。

 宿題の答えを。参考図黒1には白2と広げる。白4のグズミが気づきにくい巧手。黒5と白6が見合いでセキになる。なお白2は5でも正解だ。今村九段は、本局の解説に向かう東京行きの新幹線の中で生きを発見したという。準備していた解説の内容が変わってしまうので、道中あせったそうだ。

(内藤由起子)

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