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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第2局 観戦記 > 過去より今2008年01月25日 「復活」という言葉は心地いい響きを持っている。4期ぶりに名人戦リーグに戻ってきた趙治勲にはピッタリと思えるが、使わない。「昔に戻れるわけではないし、過去の自分を目標にしているのでもない」。以前、趙本人からこんな話を聞いたからだ。
棋士の間では、最近の趙の好成績を歓迎している雰囲気がある。張栩名人、高尾秀紳本因坊ら若い名前が目立つ碁界で孤軍奮闘するベテランという図式のせいか。いや、理由はそれだけではないだろう。若い頃からまったく変わらない碁にかける情熱。棋士なら誰もが持っていた熱いものを、50歳を過ぎたいまも激しく燃えたぎらせている姿をうらやましく思っているからではないか。 昨年名人位を失った高尾も「復活をかけて」なんて言葉は似合わない。前期名人戦終了から約1カ月後の対局。心は千切れんばかりだろうが、盤上では元気そのもの。本局の構想力に驚かないファンはいないはずだ。楽しみにして欲しい。 黒7のカケがはやっているのはご存じだろう。続いて白A、黒B、白Cなら黒Dへツケて白E、黒8、白F、黒G、白H、黒Iと隅に根拠を求める。そのとき白6の一子が黒に近いので、実戦は白8からの出切りを選択した。 解説はリーグ開幕前の座談会で趙を挑戦者候補の筆頭にあげた石田芳夫九段にお願いした。 「白14はCの構えなら穏やか。実戦は趙さんらしいがんばりです」 (松浦孝仁) |
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