|
< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第2局 観戦記 > 大技の下地2008年01月25日 右上の折衝は、白が隅を食い破った代わりに黒が65と右辺を占めたと考えれば分かりやすい。
残された大場は下辺のみ。趙は白66まで足を伸ばす。黒65に石が来たため、下辺の価値がわずかながら低下していることを考慮したか。 石田芳夫「白66で78なら黒はAとツメて左下隅を大切にします。実戦の幅では黒Bとはツメられない。打ち込んでいきたくなります。白の狙いと分かっていても」 高尾は黒67とようやく反攻の姿勢を見せたものの長続きしない。直後、左下では黒71、73とじっと辛抱。白74のツメに先着された。 黒71では参考図の1が成立した。黒7、9で下辺は安泰。隅の黒も13にハネれば心配はいらない形。白の薄みばかり目立つ。実戦よりもまさったのは間違いない。 高尾は黒75にこの碁の命運を託した。単純に黒80とトブのでは白Cで勝てないという。 白も引けない。続いて白Dは大変な屈辱で、眼形が保証されるわけでもない。白76のツケコシは24分の考慮。黒77から79とカカえられて、趙が騒がしくなった。 3分後、趙はものすごい気迫で白80。シチョウに取られないのだから当然といえば当然だ。しかし、これが高尾の大技を生むきっかけとなる。 (松浦孝仁) |
ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
囲碁の本
囲碁関連グッズ
どらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |