現在位置:asahi.com>囲碁>名人戦観戦記> 記事

< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第2局 観戦記 >
黒高尾秀紳  本因坊   対   白趙治勲  十段

本命変わらず

2008年01月25日

【黒中押し勝ち】135手完

 秒読みでの趙は、七番勝負の鬼と呼ばれていた頃と少しも変わっていなかった。ギリギリまで石を持たないのは周りのほうが冷や冷やする。やはり趙がいると名人戦リーグはぐっと引き締まる。

打ち手再生 別ウインドウで開きます | 使い方

棋譜

 高尾は名人位を失ってからこの碁まで3戦負けなし。敗戦の傷をいやすには勝ち星しかないといわれるが、いまはまさにそんな時期。リーグ戦を白星発進できたことは、1勝以上の価値があるかもしれない。

 なんとも派手な碁だった。下辺で黒81(11の十四)から取れないシチョウを追いかけ、右上白を取りにいったのが高尾の決断。トッププロにこんな発想があることに記者は驚いた。

 焦点の右上白の死活について補足を。黒107(11の十)で参考図の1なら右上の白はほぼ取られる運命。しかし白2へトバれると、シチョウに追いかけた黒石を根こそぎ持っていかれそう。これでは黒、右下の先行投資を回収できない。

 石田芳夫「負けはしましたが、序盤の切れ味は強いチクンが戻ってきたとの印象をさらに深めるものでした。リーグ戦は道中長い。もちろん趙本命は変わりません」

(松浦孝仁)

このページのトップに戻る