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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第3局 観戦記 > 中野杯世代2008年02月01日 20歳以下の若者を記者は中野杯世代と呼ぶ。中野杯とは作家で愛棋家の故中野孝次さんが、中国や韓国に負けない若手を育てようと、私財を提供してできた棋戦で、ことしは5年目を迎える。
中野杯世代でまず名人戦リーグに入ったのは、前々期の黄翊祖だった。18歳の最年少記録を引っさげて登場した黄、残留はならなかったものの、即復帰を果たし、前期は残留決定プレーオフを制して3期連続のリーグにつなげた。20歳になった今期はさらなる前進、つまり挑戦者争いにからむことを狙っている。 その黄に心強い同志が現れた。中野杯3年連続優勝を果たし、昨年は新人王のタイトルに輝いたうえに棋聖戦リーグでも活躍した井山裕太だ。 リーグ序列2位の山田規三生が6位の黄を日本棋院関西総本部に迎えての第1戦。第1ラウンド手あきの井山が熱心に進行を見守っていた。石井邦生九段の解説に、解説者の弟子の井山の意見をまじえてお届けしよう。 序盤はがっぷり四つ。黒番の山田、あえて動こうとはしなかった。たとえば白14、16と盛りあげようとしたときの冷静な黒17だ。黒18とアテ、白A、黒B、白C、黒ツギの選択も有力だが、きょうは自分から動くまいと決めたのかもしれない。 右下の定石もそう。黒25で26にコスみ、白25を譲って黒Dにヒラく変化のあることはご存じのとおり。しかし山田は簡明な道を選ぶ。ジタバタせずとも、黒27の絶好点に回って打てると見たのだろう。 (春秋子) |
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