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黒山田規三生  九段   対   白黄翊祖  七段

コスミ二つ

2008年02月01日

 黒75に先着され、端正な黄の表情がくもった。黒79も譲らなければならず、もう地では争いにくいのだ。

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棋譜

 それでもまだ勝負の圏内にとどまることができたのではと、井山が遠慮がちに2度目の口を開いた。白82とツケたのはいい。黒83の瞬間をとらえて、参考図の白1、3を決める。黒4とツガせてから白5に戻り、黒6には白7と攻めるふりをする。譜の白Aに回るチャンスがないとはいえず、地でもわずかな望みがあっただろう。石井解説者は弟子の指摘に大賛成だった。

 当然ながら黒85が機敏。図との差は決定的だ。そして白86の脅しに乗らず、黒87のコスミが特大のヨセ。コスミ二つによって、地で争う白のもくろみは完全に断たれたのである。

 石井「いまの若い人は乱暴をしませんね。私なら白88で89と一路左に寄せ、黒Bには白Cと引いてケンコンイッテキの勝負に出ますが、負けを早めるだけかもしれない」

 要はどちらが逆転の可能性が多いかだ。黄はケンコンイッテキよりも、こつこつやる方がと考えたのだろう。黒89からドライに決めて99でゲームセットを主張する山田に対し、白102が黄の最後の抵抗だった。

(春秋子)

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