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黒山田規三生  九段   対   白黄翊祖  七段

形勢動かず

2008年02月01日

 白2に山田は26分を費やして黒3とノゾいた。静かだった検討陣が急ににぎやかになった。黒は何もしないで9に出て、先手を取って黒11のツケに回れば、盤面10目を超える差と結論が出ていたからだ。

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棋譜

 しかし白4から黒9までと無事におさまり、騒ぎもしぼんだ。問題は白4で5にカケたらどうかである。これが成立すれば逆転も夢ではない。石井解説者の年をまたいだ詳細な研究があるのだが、すべてをお伝えすることはできない。根幹だけでお許しいただこう。

 参考図の白1には黒2とノゾく好手で対抗する。白3、5には黒6から出切って10、14がうまい。以下21まで、黒4子を取り込んだうえに2子を抜いて白の大もうけに見えるけれど、黒22に回って盤面10目の黒勝ちが動かしがたいという。一手一手が難しい。時間に余裕のある読者は盤に並べて確認されるように。黒10で単に12にアテ、白13、黒15、白a、黒b、白c、黒19とツグようでは、白11に黒dと後手を引き、一挙に勝負圏内だ。

 黄は勝負手に訴えることなく、あくまでも辛抱がいい。白44までと上辺に侵入したくらいでは大差だ。

(春秋子)

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