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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第4局 観戦記 > 20年前の碁2008年02月08日 リーグ戦は手番や打つ時期が決まっているので、事前に対策や作戦を立てやすい。あらかじめ布石を決めておくタイプの代表格は張栩名人、坂井秀至七段だろう。ふたりはエンマ帳に整理するほどのきめ細かさだ。
その逆が依田紀基。具体的な作戦を練っては、ほとんど臨まない。盤の前に座ったときに受ける感覚を大事にしているという。 対局開始を知らせるブザーが鳴ってから、依田は空(くう)を見つめ神経を集中させていく。 第一着に2分、3手目に13分。四隅が占められるまで21分かかるスロースタートとなった。 白は上辺で主導権を握ろうと、12のツギを決めてから14と大斜にカケた。白の注文をはずすなら、黒19で20にツイだり、黒27でAにフクラんだりするのが考えられるが、依田は白28トビに左辺を受けず、黒29と上辺をトビ越してかわった。「昔、『日中スーパー』で陳臨新八段(現九段)と打ったのと似ているんだよね。下辺の形は違うけれど」と依田は感想でさらっと口にした。 日中スーパーは勝ち抜き団体戦。20年前の第4回大会、依田は1番手として出場し、一気の6人抜きで主将の聶衛平九段を引っ張り出し、日本チームの初優勝に大きく貢献している。その第2戦、確かに同じような進行の棋譜が残っていた。たびたびあることだが、依田の記憶力にはまた驚かされた。 陳八段は白Bとトンだが、小林覚は30とツケていった。 (内藤由起子) |
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