|
< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第5局 観戦記 > 模様は怖くない2008年02月15日 1月10日。多くの棋士が今年の初対局を迎えた。この年末年始で与えられた約20日の「連休」は、棋士にとって唯一のリフレッシュ期間。以降は寒くても暑くても、原則週1局の手合が続く。
高尾も小林も、昨年はほぼ週1局のペースで47局をこなした。29勝をあげ勝ち越した高尾はいいとして、17勝止まりの小林が気になる。こんな負け越しはトッププロには珍しい。ただし、ものは考えようだ。 「最後の砦(とりで)名人戦だけは何とかなりました。このツキを大切にしなければ」。小林は昨年リーグ残留を決めた直後にこう語っていた。 4手目まですべて星。なんだかとても新鮮に見える。黒5と相手のフトコロにいきなり飛び込んでいくのは小林の碁でしばしば見かける。 高尾も棋風通りじっくり構える。白6、8、10とは落ち着いたものだ。 白12からが興味深い。三連星をバックにした黒13に高尾はあっさり三々へ。敵の注文のような気がしてならない。 「白14はいちばん素直な応手。この石組みなら模様を張ってもらったほうがうれしいのです」と解説の片岡聡九段。 黒25に注目しよう。これでA、白25、黒B、白C、黒Dなら白を封鎖できる。そうしなかったのは下辺がスソアキという理由以上に、黒9、白10の交換が結果的に大変な利敵行為になっているから。先に右下で勢力を得ていれば黒は9ではなく、Eあたりに割っていくに決まっている。 (松浦孝仁) |
ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
囲碁の本
囲碁関連グッズ
どらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |