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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第5局 観戦記 > 気合2008年02月15日 観戦しているのと同じくらい、局後の感想戦はおもしろい。厳しい戦いから解放されたばかりの棋士は、ものすごく柔軟で冷静な発想を持っている。例えば白28だ。しっかり一間にトンで自身を強化し、下辺への打ち込みを狙っている。勢いはいいが、周囲は黒石ばかり。実現の可能性は、高いとはいえない。
「黒31が厳しくて。白28では参考図の1から3でしたか」と、局後の高尾。対局中は黒2と守らせるのが気にいらなかったのだろうか。しかし、黒2のあとも白a、黒b、白cが残っている。 「図の進行もあったでしょう。実戦よりもゆっくりしているのも好感が持てます」と片岡解説者もいうが、実際に碁盤の前に座っていたら図のように打つかどうか。 多くの場合、序盤は特に気合を重視する傾向が強いプロの世界。冷静であることも大切だが、それだけでは一局の碁を乗りきれないのだろう。 高尾は左下を白40、42で間に合わせ、右上白44のカカリを急ぐ。早い話、下辺右の白を攻めてこいとの挑発だ。黒47はわずか4分の決断。白の気合に気合で返した。気合負けを棋士はもっとも嫌う。 (松浦孝仁) |
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