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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第5局 観戦記 > むなしいけれど2008年02月15日 【白中押し勝ち】164手完 解説の片岡聡九段は黒127(4の七)を敗着とするのは気が引けるという。それは小林の狙い、気持ちが手に取るように分かるからという。
小林は黒137(5の十五)にコスんでのヨセに期待していた。だから、黒127でA、白B、黒128、白Cを交換するのを見送った。白を固めてしまうのはもったいないと。 こういう敗着、いや、敗因は、なんだかむなしい。むなしいけれど、それはギリギリのところで勝負している証拠でもある。仮に黒137に継続する厳しい手段があれば黒127はそれこそ勝着とされていたはずだ。 最後に補足を少々。黒89(3の四)で参考図の1は白2、4の出切りがあると第4譜で触れた。ここで黒5とがんばるとどうなるか。 片岡「白6に黒7、9で生きは得られます。しかし白はaとツグ前に10、12を決めてくる。これだけダメが詰まると白b以下符号順に白fの手段がうるさい。つまり、黒1はまったくの空振りに終わります」 当然ながら、図の理屈は黒115(18の六)のときにもあてはまる。 連勝の高尾は名人位を失ってからこの碁まで5戦全勝。たくましいものだ。 (松浦孝仁) |