現在位置:asahi.com>囲碁>名人戦観戦記> 記事

< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第6局 観戦記 >
黒坂井秀至  七段   対   白依田紀基  九段

大振りかわり

2008年02月22日

 気合よく局面を動かそうとした依田の意図ははっきりしている。白26とコウダテを求め、参考図の黒1と受ければ、白2を決めて4の止めだ。以下白8までの厚みは全局を圧するばかり(5コウ取る)。

打ち手再生 別ウインドウで開きます | 使い方

棋譜

 したがって黒27とぶち抜いたのは当然だろう。かくて白28と突き出し、大振りかわりが完成した。坂井は厚みを活用すべく黒29へ。

 結城「白30でAの守りなら黒Bの生きが大きい。問題は白30までの分かれをどう見るかですが、私は直感で黒よしと判断しました」

 黒の一間ジマリは白に3手連打され、あとかたもなくなった。黒の得たものはこれ以上は考えられない厚みプラス黒31からのいじめ。両者の感想がおもしろい。白よしという依田に、坂井は「そんな気がしたけれど、あとの進行を見ると黒が悪くない」と主張する。最後は依田が根負けした形になって、「そうか、白が全然悪いね」と認めざるを得なかった。

 黒31から41までは控室で結城解説者が予想した通りだった。黒の着手が分かりやすく、形勢を物語っているかのようだ。

 白42、44は先手を取るための工夫。

(春秋子)

[次の譜へ]

このページのトップに戻る