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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第6局 観戦記 > 新春新手2008年02月22日 1月10日は多くの棋士にとって打ち初めの日である。関西は昔からの風習を守って15日までが松の内。しめかざりのある関西棋院の玄関から一番奥の部屋に入ると、対局者は早々と席についていた。午前10時を知らせるブザーと同時に礼をかわし、坂井秀至の手が右上小目に伸びた。
すると突然、スピーカーの大音量。大阪府知事選の告示日だった。坂井は耳栓をして騒音をシャットアウト。一方、珍しく作務衣(さむえ)姿の依田紀基は騒音なんてどこ吹く風。白4に12分、6のハサミに13分をつかって盤上に没頭しているようだった。 対照的なスタートを切った両者のリーグ2戦目。坂井は、挑戦を狙う好位置にありながら後半失速した前期の反省をふまえ、依田は、だらしなく逆転負けを喫した前局の無念を胸にのぞんだ新春第1局である。 白6の二間高バサミに黒7とハサミ返して、21世紀ならではの進行となった。ただし名人戦では初登場なので記者と同じように多くの読者は目新しいことばかりと察する。まず黒15。白を重くさせたい手筋といえば当たらずといえども遠からずだろう。白17とノビれば、黒Aとカケツいで絶好の攻撃目標ができる。したがって白は16にハネ、黒17に切らせる理屈だ。解説は結城聡九段。 「黒19は20にツイだ実戦例もあります。続いて白Bに黒Cとコスんで互角でしょう。黒21が坂井くんの新手です」 この日のために用意していたのか。 (春秋子) |
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