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黒井山裕太  七段   対   白山田規三生  九段

やりすぎても

2008年02月29日

 井山は黒1、3から7と上辺に手をつけ、左上と連動させ突破口を作ろうとする。だが、いっこうに好転しない。「まいったなあ」とため息をつき、首をひねった。

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棋譜 51ツグ(12)

 「白14でAの耳まで行きたいけれど、石が切れるので怖い」との山田の感想は、優勢を意識している証明でもある。白14、24と中央のラインを切っておけば上辺の黒の薄みも狙え、攻めながら地模様を消せる。

 ただし、白32はやりすぎだ。34、黒35を決めてから参考図の白1とサガって左上を取り切っておくのが堅かった。黒2、4のハネに、白は5と置いて取りに行くことができる。黒6、8とはみ出されても白9まで。黒a、白b、黒cの出切りにも耐えている。

 実戦は黒33にハネられたので、白のダメが詰まり図のa以下に出切られると攻め合いが悪くなっている。白40とオサえたが、黒Bと踏ん張られるコウの味を残した。「最悪のときに32にツケた。ひどかった」と山田も後悔していた。

 とはいえ白の優位はゆるがない。白60と中央の黒模様が消えたころ、検討陣も白の勝勢を確信し始めた。

(内藤由起子)

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