現在位置:asahi.com>囲碁>名人戦観戦記> 記事

< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第8局 観戦記 >
黒陳嘉鋭  九段   対   白趙治勲  十段

ツケに悩む

2008年03月07日

 日本棋院本院7階の特別対局室。いす席としては最も格上で、通常は盤を2面並べる。趙の正面、つまり陳の後ろで小林光一九段が結城聡九段と戦っていた。

打ち手再生 別ウインドウで開きます | 使い方

棋譜

 趙はサンパウロでの棋聖戦第1局から帰国したばかり。その立会人を務めたのが小林だ。小林にブラジルでの感想を聞いたとき、趙を「戦友のような存在」と言っていたのが印象的だった。

 小林が背広を脱ぐために立ち上がり、ちらりと趙を見やる。すると趙はビクッとして背筋を伸ばした。この2人、絶えず刺激しあっている。

 盤上でビクッとさせられたのは陳。白32はやっかいなツケだった。すぐに白40と動いてくれれば黒Aで応戦できたというが、「32がうまい手で打つ手がわからなかった」。黒33のハネに白36、38の切りサガリから簡単にあやをつけられてしまった。

 感想戦では参考図の1が検討された。黒7までとなれば△をのみ込んで黒好調。白4でaには黒5、白6、黒7で戦う。だが、「白は2ではなくa、黒b、白cとすぐに動いてくるでしょう」と淡路解説者。どう応じても悩みは尽きない。

 そしていよいよ白40がきた。

(伊藤衆生)

[次の譜へ]

このページのトップに戻る