|
< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第8局 観戦記 > 50代の「老将」2008年03月07日 【白中押し勝ち】216手完 勝敗がほぼ決まったあともハラハラする一局だった。白168(8の九)とアタリにしたタイミングで黒169(8の六)の押しを打たれて、趙の手が盤上でよろついた。あろうことかA(打つならば一路上だ)に白石を置きそうになり、慌てて170(7の五)に打った。秒読みは「9」まで読まれていたのか、記者のほうが動揺して覚えていない。
秒読みに弱くなったのか。「いえいえ、趙さんは昔から時々こういうことをするんです」と淡路解説者が笑って答えた。 最終盤は黒195(8の四)以下の攻防が見応えがあった。趙は白204(12の十)の返し技で、ダメヅマリを回避。陳の投了もやむなしとなった。 陳53歳、趙51歳。日本の棋士は、こうして50歳を過ぎても第一線で戦っている。リーグ入りを決めた陳は、中国の友人に「老将」と呼ばれたという。50代に「老」とは抵抗があるが、中国、韓国碁界でベテランの活躍が少ないことを考えれば、十分に褒め言葉だ。 陳は、その理由に、日本の手合がおおむね週1局に守られていることを挙げる。韓国では昨年だけで122局も打った20代がいる。称賛されるべき一方で、体力の消耗が激しかったことが想像できる。若手の特権かもしれない。世界的に進む持ち時間短縮化も、それが対局数の増加を招くのであれば、むしろ過酷だ。 陳も趙もご覧のように闘志満々。若手に交じって「老将」たちは頑張っている。 (伊藤衆生) |
ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
囲碁の本
囲碁関連グッズ
どらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |