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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第9局 観戦記 > 井山の判断力2008年03月14日 左下のコウ争いが終わり、気になるのは形勢。しかしここではあえて触れず、もう少し進む。
坂井は黒75から右下黒の補強に向かう。途中、黒83に白84は肝要な一着。白Aと切りたくなるが、黒Bから符号順に黒Fと右辺をガラガラにされて白が怖い。続いて白Gに構えて下辺が全部白地ならそろばんは合うが、とても取りきれないと見るのが常識的だ。 井山は白90のノビに向かう。このタイミングなら黒は91とこたえるに決まっている。ということは、井山は左辺を黒地にさせてもやれると見ている。大阪の関西棋院、東京の日本棋院の検討室ともに、予想していなかった。 白90で参考図の1から5なら簡単に事件。最低コウにはなるという。しかし黒6、8と応じられ、得をしないと井山は判断したか。上辺白は薄く、下辺白に対しては逆襲があるかもしれない。 石田章「白98まで左辺に60目以上の黒地が確定。それでも白がやれると井山さんが判断していたなら驚異的です」 黒99は白Hの逃げ出しの防御。大阪と東京の検討室に黒よしムードが漂い始めた。しかし井山は、次の一手で吹き飛ばす。 (松浦孝仁) |
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