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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第9局 観戦記 > 井山、初勝利へ2008年03月14日 黒9のカミ取りは盤上最大。白は先手を左上の12に回す。右上を受けるのでは黒にカミ取りを先手で決められた理屈になる。手を抜いても黒は49、51とカカえるくらいしかなく、上辺への侵入もこれ以上は無理だ。
白が20とオサえたあたりだったか。大阪の関西棋院でも白よしとの声が多くなった。結城聡九段は「大差で白」と断言。前譜で紹介した井山会心の一着がもっとも効果的に働いたおかげだ。 井山は順調に仕上げにかかっていたが、白36のノゾキはタイミングも狙いもいまひとつ。中央でうっかり後手をひくと、黒Aで白全体の眼形が危ない。また、注文どおり参考図の黒1と換わっても得をしたかどうか。黒3、5に白6とがんばるのは黒7以下で大事件。黒aのオサエと黒bの切りが生じて万事休すだ。 石田章「それでも黒37に白38は、若者とは思えない冷静さでした」 黒45、47で白三子を取ったものの、白48の踏み込みが成立しては苦しい状況は変わらない。白56以下も坂井は粘りに粘るが、その様子は最終譜に譲る。 (松浦孝仁) |
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